4.2 様々な読みの場面 †
用語定義 †
- 型
「種族・各ステータス・技・持ち物・特性」の組み合わせで各々のポケモンを捉えるための単位である。
「型」によって、各々のポケモンの能力が決まる。 - パーティ
nつ(パーティに入れるポケモンの数。ルールによって決められる。)の型の集合体である。 - パーティ選択
双方のプレイヤーが、ポケモンバトルで使用するパーティを選択する場面である。
ポケモンバトルの一番最初の段階で行われる。 - ポケモン選択
双方のプレイヤーが、パーティからm匹(対戦で使用できるポケモンの数。ルールによって決められる。)のポケモンを選出する場面である。
この場面では、お互いにパーティにいるポケモンを見せ合う。
ただし、ルールによっては、この場面は省略される。 - 対戦中
双方のプレイヤーが、ポケモンで技を打ったり、交代したりして勝敗を決定する場面である。
ポケモン選択の場面の後(ポケモン選択の場面が省略される場合は、パーティ選択の場面の後)に行われる。
4.2.1 ポケモン選択の場面が存在するルールの場合 †
このルール下では、「パーティ選択」「ポケモン選択」「対戦中」の3つの場面が存在し、「パーティ選択」→「ポケモン選択」→「対戦中」の順番で場面は変わります。
(1)パーティ選択 †
- 隠された情報
所持しているパーティ(n匹のポケモンの型の組み合わせ) - 蓄積される情報
(無し) - 選択肢
所持しているパーティ(n匹のポケモンの型の組み合わせ)
この場面で、お互いに使用するパーティ(n匹のポケモンの型の組み合わせ)を特定します。
どのパーティを選択するかによって、「ポケモン選択」の場面で有利な選択肢を残せるかどうかが決まってきます。
この場面では、相手に関する情報は全く蓄積されておらず、隠された情報を推測する際は、相手がどのようなパーティを用意してくるかを推測する必要があります。
〜実例56〜 ・前提条件 -自分は、ドリュウズが中心になるようにして組み上げたパーティを所持している (ドリュウズが決定力源になりやすいようにして組んだパーティを所持している) -自分は、ユキノオーが中心になるようにして組み上げたパーティを所持している -相手は、グライオンが中心になるようにして組み上げたパーティを所持している -相手は、ヒードランが中心になるようにして組み上げたパーティを所持している この場合、一般的には下記のようなパーティ選択読みが行われる。 |―――――――|―――――――|――――――――| |自分\相手 |グライオン中心|ヒードラン中心 | |―――――――|―――――――|――――――――| |ドリュウズ中心|相手有利 |自分有利 | |―――――――|―――――――|――――――――| |ユキノオー中心|自分有利 |相手有利 | |―――――――|―――――――|――――――――|
(2)ポケモン選択 †
- 隠された情報
ポケモンの型(種族、持ち物の有無以外) - 蓄積される情報
ポケモンの型(種族、持ち物の有無のみ) - 選択肢
m匹のポケモンの組み合わせ(先発のポケモン1匹+控えのポケモンm-1匹)
この場面で、対戦で使用するポケモンの組み合わせ(先発のポケモン1匹+控えのポケモンm-1匹)を特定します。
どの組み合わせを選択するかによって、「対戦中」の場面で有利な選択肢を残せるかどうかが決まってきます。
この場面では、お互いのパーティを見せ合うので、各ポケモンの種族と持ち物の有無の情報が双方のプレイヤーに共有されます。
しかし、お互いのポケモンの型について、それ以上の情報はこの場面では共有することができません。
〜実例57〜 ・前提条件 -自分は、ドリュウズが中心になるようにして組み上げたパーティを選択した -自分は、「ドリュウズ+グライオンに強いポケモン2匹」の組み合わせか、 「ドリュウズ+ユキノオーに強いポケモン2匹」の組み合わせを選ぶことができる -相手は、グライオン若しくはユキノオーが 中心になるようにして組み上げたパーティを選択した -相手は、グライオンが中心になるような組み合わせか、 ユキノオーが中心になるような組み合わせを選ぶことができる この場合、一般的には下記のようなパーティ選択読みが行われる。 |――――――――|―――――――|――――――――| |自分\相手 |グライオン中心|ユキノオー中心 | |――――――――|―――――――|――――――――| |グライオンに強い|自分有利 |相手有利 | |――――――――|―――――――|――――――――| |ユキノオーに強い|相手有利 |自分有利 | |――――――――|―――――――|――――――――|
(3)対戦中 †
- 隠された情報
ポケモンの型(種族、持ち物の有無以外)
ポケモンバトルの経過と共に、隠された情報は徐々に減る - 蓄積される情報
ポケモンの型(種族、持ち物の有無のみ)
ポケモンバトルの経過と共に、蓄積される情報は徐々に増える - 選択肢
技の使用、控えのポケモンへの交代
この場面では、「2. ポケモンバトル解析」「3. 運要素の概念」「4.1 2種類の読み」で解説したような読みが行われます。
4.2.2 ポケモン選択の場面が存在しないルールの場合 †
このルールの場合、「ポケモン選択」の場面が存在しないため、お互いのパーティを見せ合うことなく「対戦中」の場面を迎えることになります。
そのため、「対戦中」の場面が開始された時点で、ポケモンの種族や持ち物の有無についても「隠された情報」となります。
(1)パーティ選択 †
- 隠された情報
所持しているパーティ(n匹のポケモンの型の組み合わせ) - 蓄積される情報
(無し) - 選択肢
所持しているパーティ(n匹のポケモンの型の組み合わせ)
(2)対戦中 †
- 隠された情報
ポケモンの型
ポケモンバトルの経過と共に、隠された情報は徐々に減る - 蓄積される情報
ポケモンの型
ポケモンバトルの経過と共に、隠された情報は徐々に増える - 選択肢
技の使用、控えのポケモンへの交代
〜実例58〜 相手が、 「カバルドン」「ドリュウズ」「サザンドラ」 「ヒードラン」「パルシェン」「フシギバナ」 を入れたパーティを選択したとする。 そして、「対戦中」開始時点で、「ボルトロス」を場に出したとする。 「ポケモン選択」の場面がある場合は、 見せ合いの時点でそれらの種族が入っていることを確認できているため、 相手が控えのポケモンに交代する場合は 「サザンドラ」「カバルドン」「ドリュウズ」「フシギバナ」 の何れかの種族のポケモンに交代することがわかる。 しかし、「ポケモン選択」の場面がない場合は、 それらの種族が入っていることを確認できていないため、 どの種族のポケモンが交代で出てくるのかを知ることはできない。
Last-modified: 2012-04-01 (日) 04:59:25 (4422d)