4.7 推測の実践

4.7.1 処理スピードを速める必要性

ポケモンバトルでは、各場面や各ターンで制限時間が設けられている場合があります。
また、「4.4.2 主観的な視点を見抜くポイント」で述べた通り、推測材料を考慮して相手の各選択肢の選択確率の推測した場合、
推測しない場合と比べて多くの思考を必要とするため、各場面や各ターンでの思考時間が増えます。
そのため、制限時間内に相手の各選択肢の選択確率を推測するためには、情報や推測材料を処理するスピードを速める必要があります。

情報や推測材料を処理するスピードを速め、同じ時間内で相手よりも多くの情報や推測材料を処理することができるようになれば、相手よりも優位に立つことができます。

4.7.2 処理スピードを速める方法

情報や推測材料を処理するスピードを速める方法としては、以下のような方法が挙げられます。

  • 知識や経験を蓄え、反復学習を行う
    知識や対戦経験を蓄え、反復的に学習を行っていれば、考え込むことなく即座に情報や推測材料を処理できるようになります。
    そのため、知識や対戦経験を蓄えることは重要になります。

  • 制限時間が存在しない場面や、制限時間の余裕のある場面(ターン)に、先読みを行う
    制限時間が存在しない場面や、制限時間の余裕のある場面(ターン)に、次の場面(ターン)のことを考えて先読みすることも有効です。
    仮に、次の場面(ターン)が先読み通りになれば、その場面(ターン)に関する情報や推測材料は予め考えていた通りになるので、
    多くの情報や推測材料を処理しているような状態になります。

  • 考慮する推測材料を限定する
    制限時間が少ない場合においても、考慮する推測材料を厳選することで、制限時間内に推測材料を考慮することが可能になります。
    この際、考慮する推測材料の広さ・細かさ・適切さをバランス良く保てるようにすることで、
    少ない判断材料から相手の主観的な視点を十分に推測することが可能になります。
    例えば、考慮している推測材料が十分に広い場合は、別の角度の推測材料を探して広さを補強するよりも、
    推測材料の細かさや適切さを検証した方が良いです。
    (様々な角度の推測材料を考慮していたとしても、その中に不正確な推測材料や適切ではない推測材料が含まれていれば、相手の主観的な視点を読み誤ってしまう。)

  • 冷静な心理状態を保つ
    不利な状況に置かれたり予想外の出来事が起こったりすると、冷静な心理状態を保つのが難しくなります。
    しかし、冷静な心理状態を保てなければ、本来自分が持っているスピードで情報や推測材料を処理できなくなります。
    そのため、常に冷静な心理状態を保つことが重要となります。
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Last-modified: 2012-04-01 (日) 05:10:19 (4422d)