1対1のバトル

用語定義

  • 1対1のモデル
    双方共に、ポケモン選択の場面で1匹ずつ選出した場合のバトルを想定したモデル
  • 多対多のモデル
    双方共に、ポケモン選択の場面でN匹(N=2〜6)ずつ選出した場合のバトルを想定したモデル
  • 攻撃技
    相手のポケモンにダメージを与える技
  • 回復技
    自分のポケモンの残りHPを回復する技
  • 補助技
    「攻撃技」「回復技」以外の技(天候を操作する技、相手のポケモンを状態異常にする技、ステータスを変化させる技等)


2.1.1 1対1のモデル

「1対1のモデル」は、1対1(控えのポケモンなし)で戦うことを想定したモデルです。
ポケモンの勝利条件は「自分が選出したポケモンが全滅するよりも先に、相手が選出したポケモンを全滅させる」であるため、このモデルでは「1対1でバトルした際に、相手のポケモンを倒せるなら勝ち、自分のポケモンが倒されるなら負け」となります。
単純なモデルですが、このモデルはポケモンバトルの基礎を成すモデルであり、「多対多のモデル」(「2.2 交代」以降で用いるモデル)を考える上で重要な意味を持ってきます。

ここで、「1対1のモデル」の例を1つ挙げてみます。

〜実例1〜

【自分のポケモン】
ガブリアス 持ち物:なし 特性:すながくれ 性格:ようき 
 技:げきりん
 努力値 HP:4 攻撃:252 素早さ:252
 実数値 HP:184 攻撃:182 防御:115 特攻:90 特防:105 素早さ:169

【相手のポケモン】
ヘラクロス 持ち物:なし 特性:こんじょう 性格:いじっぱり
 技:メガホーン
 努力値 HP:4 攻撃:252 素早さ:252
 実数値 HP:156 攻撃:194 防御:95 特攻:54 特防:115 素早さ:137

【ダメージ計算】
 自分のガブリアスのげきりん
  →相手のヘラクロスに130〜154のダメージ(確定2)

 相手のヘラクロスのメガホーン
  →自分のガブリアスに115〜136のダメージ(確定2)

・試合の流れ
 Turn1
  自分「ガブリアス」:げきりん
  相手「ヘラクロス」:メガホーン

 Turn2
  自分「ガブリアス」:げきりん
  相手「ヘラクロス」は倒れた

・上記の試合の流れについて説明
 2匹のポケモンがお互いに攻撃技を打ち合うだけの単純な例である。
 互いの攻撃が確定2発である為、素早さで勝る「ガブリアス」の勝ちとなる。

「2.1 1対1のバトル」では、「1対1のモデル」を使用して解説を行います。


2.1.2 1対1のバトルで優位に立つための方法

1対1のバトルで優位に立つためには、「短いターンで相手のポケモンを倒す」「長いターン相手のポケモンの攻撃を耐える」「相対的に自分のポケモンの行動回数を増やす」という3つの方法が考えられます。

(1)具体的な手段の提示

「短いターンで相手のポケモンを倒す」「長いターン相手のポケモンの攻撃を耐える」「相対的に自分のポケモンの行動回数を増やす」という3つの方法について、具体的な手段を見ていきます。

  • a.短いターンで相手のポケモンを倒す
     相手のポケモンを短いターンで倒すことができれば、1対1のバトルで有利になります。
     具体的な手段としては以下のようなものが挙げられます。

  • 高ステータスのポケモンを使用する
    「こうげき」「とくこう」が高いポケモンを使用する、という手段が考えられます。
〜実例2〜

【自分のポケモン】
ゴウカザル 持ち物:なし 特性:もうか 性格:むじゃき
 技:インファイト
 努力値 攻撃:252 特攻:4 素早さ:252
 実数値 HP:151 攻撃:156 防御:91 特攻:125 特防:81 素早さ:176

【相手のポケモン】
ヒードラン 持ち物:なし 特性:もらいび 性格:ひかえめ
 技:だいちのちから
 努力値 HP:4 特攻:252 素早さ:252
 実数値 HP:167 攻撃:99 防御:126 特攻:200 特防:126 素早さ:129

【ダメージ計算】
 自分のゴウカザル(攻撃努力値0)のインファイト
  →相手のヒードランに134〜158のダメージ(確定2)
 自分のゴウカザル(攻撃努力値252)のインファイト
  →相手のヒードランに168〜200のダメージ(確定1)

 相手のヒードランのだいちのちから
  →自分のゴウカザルに168〜198のダメージ(確定1)

・「ゴウカザル」に攻撃努力値を振らなかった場合の試合の流れ
 Turn1
  自分「ゴウカザル」:インファイト
  相手「ヒードラン」:だいちのちから
  自分「ゴウカザル」は倒れた

・「ゴウカザル」に攻撃努力値を252振った場合の試合の流れ
 Turn1
  自分「ゴウカザル」:インファイト
  相手「ヒードラン」は倒れた

・上記の試合の流れについて説明
 「ゴウカザル」に攻撃努力値を252振り、
 「こうげき」のステータスを高めることで、
 「ゴウカザル」側が勝つことができるようになる。


  • 高威力の攻撃技を覚えたポケモンを使用する
    高威力の攻撃技を覚えたポケモンを使用する、という手段が考えられます。
〜実例3〜

【自分のポケモン】
スターミー 持ち物:なし 特性:しぜんかいふく 性格:おくびょう
 技:ハイドロポンプ・なみのり
 努力値 HP:4 特攻:252 素早さ:252
 実数値 HP:136 攻撃:85 防御:105 特攻:152 特防:105 素早さ:183

【相手のポケモン】
ウルガモス 持ち物:なし 特性:ほのおのからだ 性格:ひかえめ
 技:むしのさざめき
 努力値 HP:4 特攻:252 素早さ:252
 実数値 HP:161 攻撃:72 防御:85 特攻:205 特防:125 素早さ:152

【ダメージ計算】
 自分のスターミーのハイドロポンプ
  →相手のウルガモスに168〜198のダメージ(確定1)
 自分のスターミーのなみのり
  →相手のウルガモスに132〜156のダメージ(確定2)

 相手のウルガモスのむしのさざめき
  →自分のスターミーに200〜236のダメージ(確定1)

・「スターミー」が「なみのり」を使用した場合の試合の流れ
 Turn1
  自分「スターミー」:なみのり
  相手「ウルガモス」:むしのさざめき
  自分「スターミー」は倒れた

・「スターミー」が「ハイドロポンプ」を使用した場合の試合の流れ
 Turn1
  自分「スターミー」:ハイドロポンプ
  相手「ウルガモス」は倒れた

・上記の試合の流れについて説明
 高威力の「ハイドロポンプ」を使用することで、
 「スターミー」側が勝つことができるようになる。


  • タイプ相性を利用する
    相手のポケモンに半減・無効化されない攻撃技や、相手のポケモンの弱点を突くことができる攻撃技を使用する、という手段が考えられます。
〜実例4〜

【自分のポケモン】
ラティオス 持ち物:なし 特性:ふゆう 性格:おくびょう    
 技:りゅうせいぐん・10まんボルト
 努力値 HP:4 特攻:252 素早さ:252
 実数値 HP:156 攻撃:99 防御:100 特攻:182 特防:130 素早さ:178         

【相手のポケモン】
エンペルト 持ち物:なし 特性:げきりゅう 性格:ひかえめ    
 技:れいとうビーム 
 努力値 HP:252 特攻:252 素早さ:4
 実数値 HP:191 攻撃:95 防御:108 特攻:179 特防:121 素早さ:81         

【ダメージ計算】
 自分のラティオスの10まんボルト
  →相手のエンペルトに120〜142のダメージ(確定2)
 自分のラティオスのりゅうせいぐん
  →相手のエンペルトに59〜70のダメージ(68.4%乱数3)

 相手のエンペルトのれいとうビーム
  →自分のラティオスに100〜118のダメージ(確定2)

・「ラティオス」が「りゅうせいぐん」を使用した場合の試合の流れ
 Turn1
  自分「ラティオス」:りゅうせいぐん
  相手「エンペルト」:れいとうビーム

 Turn2
  自分「ラティオス」:りゅうせいぐん
  相手「エンペルト」:れいとうビーム
  自分「ラティオス」は倒れた

・「ラティオス」が「10まんボルト」を使用した場合の試合の流れ
 Turn1
  自分「ラティオス」:10まんボルト
  相手「エンペルト」:れいとうビーム

 Turn2
  自分「ラティオス」:10まんボルト
  相手「エンペルト」は倒れた

・上記の試合の流れについて説明
 「ラティオス」に「エンペルト」の弱点を突ける
 「10まんボルト」を覚えさせることによって、
 「ラティオス」側が勝つことができるようになる。


  • 「ぶつり」面の耐久力と「とくしゅ」面の耐久力の偏りを利用する
    「ぼうぎょ」が低いポケモンに対しては「ぶつり」の攻撃技、「とくぼう」が低いポケモンに対しては「とくしゅ」の攻撃技を使用する、という手段が考えられます。
〜実例5〜

【自分のポケモン】
フーディン 持ち物:なし 特性:シンクロ 性格:おくびょう    
 技:サイコキネシス・サイコショック
 努力値 HP:4 特攻:252 素早さ:252
 実数値 HP:131 攻撃:63 防御:65 特攻:187 特防:105 素早さ:189           

【相手のポケモン】
ハピナス 持ち物:なし 特性:しぜんかいふく 性格:おだやか    
 技:れいとうビーム 
 努力値 HP:4 防御:252 特防:252 
 実数値 HP:331 攻撃:27 防御:62 特攻:95 特防:205 素早さ:75        

【ダメージ計算】
 自分のフーディンのサイコキネシス
  →相手のハピナスに57〜67のダメージ(乱数5)
 自分のフーディンのサイコショック
  →相手のハピナスに148〜175のダメージ(44.1%乱数2)

 相手のハピナスのれいとうビーム
  →自分のフーディンに44〜52のダメージ(確定3)

・「フーディン」が「サイコキネシス」を使用した場合の試合の流れ
 Turn1
  自分「フーディン」:サイコキネシス
  相手「ハピナス」:れいとうビーム

 Turn2
  自分「フーディン」:サイコキネシス
  相手「ハピナス」:れいとうビーム

 Turn3
  自分「フーディン」:サイコキネシス
  相手「ハピナス」:れいとうビーム
  自分「フーディン」は倒れた

・「フーディン」が「サイコショック」を使用した場合の試合の流れ
 Turn1
  自分「フーディン」:サイコショック
  相手「ハピナス」:れいとうビーム
 
 Turn2
  自分「フーディン」:サイコショック
  相手「ハピナス」:れいとうビーム

 Turn3
  自分「フーディン」:サイコショック
  相手「ハピナス」は倒れた

・上記の試合の流れについて説明
 「フーディン」に「サイコショック」を覚えさせ、
 「ハピナス」の低い物理耐久を突くことで、
 「フーディン」側が勝つことができるようになる。


  • 攻撃技によるダメージを操作する
    補助技や「とくせい」や「もちもの」を使用して、自分のポケモンの攻撃技の威力を高めたり、ステータスを変化させたりしてから攻撃技を打つ、という手段が考えられます。
〜実例6〜

【自分のポケモン】
ガブリアス 持ち物:こだわりハチマキ 特性:すながくれ 性格:ようき    
 技:じしん
 努力値 HP:4 攻撃:252 素早さ:252
 実数値 HP:184 攻撃:182 防御:115 特攻:90 特防:105 素早さ:169     
     
【相手のポケモン】
メタグロス 持ち物:なし 特性:クリアボディ 性格:いじっぱり    
 技:れいとうパンチ 
 努力値 HP:252 攻撃:252 素早さ:4
 実数値 HP:187 攻撃:205 防御:150 特攻:103 特防:110 素早さ:91        

【ダメージ計算】
 自分のガブリアス(持ち物なし)のじしん
  →相手のメタグロスに138〜164のダメージ(確定2)
 自分のガブリアス(持ち物:こだわりハチマキ)のじしん
  →相手のメタグロスに206〜246のダメージ(確定1)

 相手のメタグロスのれいとうパンチ
  →自分のガブリアスに204〜240のダメージ(確定1)

・「ガブリアス」の持ち物が無い場合の試合の流れ
 Turn1
  自分「ガブリアス」:じしん
  相手「メタグロス」:れいとうパンチ
  自分「ガブリアス」は倒れた

・「ガブリアス」の持ち物が「こだわりハチマキ」である場合の試合の流れ
 Turn1
  自分「ガブリアス」:じしん
  相手「メタグロス」は倒れた

・上記の試合の流れについて説明
 「ガブリアス」に「こだわりハチマキ」を持たせ、
 相手に大ダメージを与えられるようにすることで、
 「ガブリアス」側が勝つことができるようになる。


  • b.長いターン相手のポケモンの攻撃を耐える
     相手のポケモンの攻撃に長いターン耐えることができれば、1対1のバトルで有利になります。
     具体的な手段としては以下のようなものが挙げられます。

  • 高ステータスのポケモンを使用する
    「HP」「ぼうぎょ」「とくぼう」が高いポケモンを使用する、という手段が考えられます。
〜実例7〜

【自分のポケモン】
ナットレイ 持ち物:なし 特性:てつのトゲ 性格:わんぱく    
 技:パワーウィップ 
 努力値 HP:252 攻撃:4 特防:252 
 実数値 HP:181 攻撃:115 防御:166 特攻:66 特防:168 素早さ:40
(ナットレイのHP 無振り:149 252振り:181)        

【相手のポケモン】
テラキオン 持ち物:なし 特性:せいぎのこころ 性格:ようき    
 技:インファイト
 努力値 HP:4 攻撃:252 素早さ:252
 実数値 HP:167 攻撃:181 防御:110 特攻:82 特防:110 素早さ:176           

【ダメージ計算】
 自分のナットレイのパワーウィップ
  →相手のテラキオンに144〜170のダメージ(乱数1)
   ※ナットレイの特性「てつのトゲ」は接触技
    (例として「インファイト」)を受けるとその技を使った相手に
    1/8のダメージを与える

 相手のテラキオンのインファイト
  →自分のナットレイに150〜176のダメージ
   ※特性「てつのトゲ」で18〜22のダメージを受ける

・「ナットレイ」にHP努力値が振られていない場合の試合の流れ
 Turn1
  相手「テラキオン」:インファイト
  自分「ナットレイ」は倒れた

・「ナットレイ」にHP努力値を252振った場合の試合の流れ
 Turn1
  相手「テラキオン」:インファイト
  (相手「テラキオン」は「てつのトゲ」によるダメージを受ける)  
  自分「ナットレイ」:パワーウィップ
  相手「テラキオン」は倒れた

・上記の試合の流れについて説明
 「ナットレイ」のHPに252振り、「HP」のステータスを高めることで、
 「テラキオン」の「インファイト」を耐え、
 特性「てつのトゲ」と「パワーウィップ」で
 「ナットレイ」側が勝てるようになる。


  • 回復技を覚えたポケモンを使用する
    回復技を覚えたポケモンを使用する、という手段が考えられます。
〜実例8〜

【自分のポケモン】
ブルンゲル 持ち物:なし 特性:のろわれボディ 性格:ずぶとい    
 技:なみのり・じこさいせい
 努力値 HP:252 防御:252 素早さ:4
 実数値 HP:207 攻撃:72 防御:134 特攻:105 特防:125 素早さ:81        

【相手のポケモン】
フーディン 持ち物:なし 特性:シンクロ 性格:おくびょう    
 技:サイコキネシス
 努力値 HP:4 特攻:252 素早さ:252
 実数値 HP:131 攻撃:63 防御:65 特攻:187 特防:105 素早さ:189           

【ダメージ計算】
 自分のブルンゲルのなみのり
  →相手のフーディンに54〜64のダメージ(確定3)

 相手のフーディンのサイコキネシス
  →自分のブルンゲルに76〜91のダメージ(確定3)
 
・「ブルンゲル」が「じこさいせい」を覚えていない場合の試合の流れ
 Turn1
  相手「フーディン」:サイコキネシス
  自分「ブルンゲル」:なみのり

 Turn2
  相手「フーディン」:サイコキネシス
  自分「ブルンゲル」:なみのり

 Turn3
  相手「フーディン」:サイコキネシス
  自分「ブルンゲル」は倒れた

・「ブルンゲル」が「じこさいせい」を覚えている場合の試合の流れ
 Turn1
  相手「フーディン」:サイコキネシス
  自分「ブルンゲル」:なみのり

 Turn2
  相手「フーディン」:サイコキネシス
  自分「ブルンゲル」:じこさいせい

 Turn3
  相手「フーディン」:サイコキネシス
  自分「ブルンゲル」:じこさいせい

 Turn4
  相手「フーディン」:サイコキネシス
  自分「ブルンゲル」:なみのり

 Turn5
  相手「フーディン」:サイコキネシス
  自分「ブルンゲル」:なみのり
  相手「フーディン」は倒れた

・上記の試合の流れについて説明
 「ブルンゲル」に回復技「じこさいせい」を覚えさせることによって、
 長いターン「フーディン」の攻撃に耐えられるようになり、
 「ブルンゲル」側が勝つことができるようになる。


  • タイプ相性を利用する
    多くのタイプの攻撃技に対して耐性を持っていたり、タイプ上の弱点を突かれにくかったりするポケモンを使用する、という手段が考えられます。
〜実例9〜

【自分のポケモン(改良前)】
サザンドラ 持ち物:なし 特性:ふゆう 性格:ひかえめ    
 技:だいもんじ
 努力値 HP:4 特攻:252 素早さ:252
 実数値 HP:168 攻撃:112 防御:110 特攻:194 特防:110 素早さ:150           

【自分のポケモン(改良後)】
ボーマンダ 持ち物:なし 特性:いかく 性格:ひかえめ    
 技:だいもんじ
 努力値 HP:4 特攻:252 素早さ:252
 実数値 HP:171 攻撃:139 防御:100 特攻:178 特防:100 素早さ:152           

【相手のポケモン】
ヘラクロス 持ち物:なし 特性:こんじょう 性格:いじっぱり    
 技:インファイト・メガホーン
 努力値 HP:252 攻撃:252 素早さ:4
 実数値 HP:187 攻撃:194 防御:95 特攻:54 特防:115 素早さ:106         

【ダメージ計算】
 自分のサザンドラのだいもんじ
  →相手のヘラクロスに154〜182のダメージ(確定2)
 自分のボーマンダのだいもんじ
  →相手のヘラクロスに140〜166のダメージ(確定2)

 相手のヘラクロスのインファイト・メガホーン
  →自分のサザンドラに240〜284のダメージ(確定1)
 相手のヘラクロス(「いかく」で攻撃1段階下降)のインファイト・メガホーン
  →自分のボーマンダに44〜52のダメージ(確定4)

・自分が「サザンドラ」を使用する場合の試合の流れ
 Turn1
  自分「サザンドラ」:だいもんじ
  相手「ヘラクロス」:メガホーン
  自分「サザンドラ」は倒れた

・自分が「ボーマンダ」を使用する場合の試合の流れ
 Turn1
  自分「ボーマンダ」:だいもんじ
  相手「ヘラクロス」:メガホーン

 Turn2
  自分「ボーマンダ」:だいもんじ
  相手「ヘラクロス」は倒れた

・上記の試合の流れについて説明
 「あく/ドラゴン」タイプの「サザンドラ」では、
 「ヘラクロス」の「インファイト」「メガホーン」で弱点を突かれ、
 「だいもんじ」で倒し切れずに倒されてしまう。
 だが「ドラゴン/ひこう」タイプの「ボーマンダ」を採用することで、
 「インファイト」「メガホーン」を相性によって軽減することができ、
 「だいもんじ」を使うことで勝つことができるようになる。


  • 「ぶつり」面の耐久力と「とくしゅ」面の耐久力の偏りをなくす
    「ぼうぎょ」の種族値が低いポケモンの場合は「ぼうぎょ」のステータスが伸びるように育てて「ぶつり」の攻撃技に耐えられるようにする、逆に「とくぼう」の種族値が低いポケモンの場合は「とくぼう」のステータスが伸びるように育てて「ぶつり」の攻撃技に耐えられるようにする、という手段が考えられます。
〜実例10〜

【自分のポケモン(改良前)】
ブルンゲル 持ち物:なし 特性:のろわれボディ 性格:おだやか    
 技:なみのり
 努力値 HP:252 特防:252 素早さ:4
 実数値 HP:207 攻撃:72 防御:90 特攻:105 特防:172 素早さ:81     
     
【自分のポケモン(改良後)】
ブルンゲル 持ち物:なし 特性:のろわれボディ 性格:ずぶとい    
 技:なみのり
 努力値 HP:252 防御:252 素早さ:4
 実数値 HP:207 攻撃:72 防御:134 特攻:105 特防:125 素早さ:81     
     
【相手のポケモン】
テラキオン 持ち物:なし 特性:せいぎのこころ 性格:ようき    
 技:ストーンエッジ 
 努力値 HP:4 攻撃:252 素早さ:252
 実数値 HP:167 攻撃:181 防御:110 特攻:82 特防:110 素早さ:176     
     
【ダメージ計算】
 自分のブルンゲルのなみのり
  →相手のテラキオンに102〜122のダメージ(確定2)

 相手のテラキオンのストーンエッジ
  →自分のブルンゲル(改良前)に114〜135のダメージ(確定2)
 相手のテラキオンのストーンエッジ
  →自分のブルンゲル(改良後)に76〜91のダメージ(確定3)

・自分が「ブルンゲル(改良前)」を使用する場合の試合の流れ
 Turn1
  相手「テラキオン」:ストーンエッジ
  自分「ブルンゲル」:なみのり

 Turn2
  相手「テラキオン」:ストーンエッジ
  自分「ブルンゲル」は倒れた

・自分が「ブルンゲル(改良後)」を使用する場合の試合の流れ
 Turn1
  相手「テラキオン」:ストーンエッジ
  自分「ブルンゲル」:なみのり
 
 Turn2
  相手「テラキオン」:ストーンエッジ
  自分「ブルンゲル」:なみのり
  相手「テラキオン」は倒れた

・上記の試合の流れについて説明
 「ブルンゲル」は防御種族値が低く、
 「ぶつり」面の耐久力不足が弱点となっている。
 そのため、育て方を工夫しなかった場合、
 「テラキオン」の「ストーンエッジ」2発で倒され、負けてしまう。 
 これをカバーする為に性格を「ずぶとい」にし、
 防御に努力値を252振ることによって、
 テラキオンの「ストーンエッジ」を2発耐え、
 ブルンゲル側が勝つことができるようになる。


  • 攻撃技によるダメージを操作する
    補助技や「とくせい」や「もちもの」を使用して、相手のポケモンの攻撃技の威力を弱めたり、ステータスを変化させたりしてから攻撃技を打つ、という手段が考えられます。
〜実例11〜

【自分のポケモン】
ギャラドス 持ち物:ソクノのみ 特性:いかく 性格:いじっぱり    
 技:じしん
 努力値 HP:252 攻撃:252 素早さ:4
 実数値 HP:202 攻撃:194 防御:99 特攻:72 特防:120 素早さ:102        

【相手のポケモン】
サンダース 持ち物:なし 特性:ちくでん 性格:おくびょう    
 技:10まんボルト
 努力値 HP:4 特攻:252 素早さ:252
 実数値 HP:141 攻撃:76 防御:80 特攻:162 特防:115 素早さ:200     
     
【ダメージ計算】
 自分のギャラドスのじしん
  →相手のサンダースに182〜216のダメージ(確定1)

 相手のサンダースの10まんボルト
  →自分のギャラドス(アイテムなし)に292〜348のダメージ(確定1)
 相手のサンダースの10まんボルト
  →自分のギャラドス(ソクノのみ)に146〜174のダメージ(確定2)

・自分「ギャラドス」に持ち物を持たせない場合の試合の流れ
 Turn1
  相手「サンダース」:10まんボルト
  自分「ギャラドス」は倒れた

・自分「ギャラドス」に「ソクノのみ」を持たせる場合の試合の流れ
 Turn1
  相手「サンダース」:10まんボルト
  自分「ギャラドス」:じしん
  相手「サンダース」は倒れた

・上記の試合の流れについて説明
 「ギャラドス」にアイテム「ソクノのみ」を持たせ、
 「サンダース」の「10まんボルト」を1回耐えるようにすることで、
 ギャラドス側が勝つことができるようになる。


  • c.相対的に自分のポケモンの行動回数を増やす
     相手のポケモンよりも多くの技が打てれば、1対1のバトルで有利になります。
     具体的な手段としては以下のようなものが挙げられます。

  • 「すばやさ」の差を利用して先手を取る
    「すばやさ」が高いポケモンを使用したり、「とくせい」「もちもの」を利用して「すばやさ」の値を高めたりすることで、相手のポケモンに先手を取り、技を打てる回数を1回増やす、という方法が考えられます。
〜実例12〜

【自分のポケモン】
メタグロス 持ち物:なし 特性:クリアボディ 性格:いじっぱり    
 技:じしん
 努力値 HP:196 攻撃:252 素早さ:60
 実数値 HP:180 攻撃:205 防御:150 特攻:103 特防:110 素早さ:98     
    
【相手のポケモン】
ヒードラン 持ち物:なし 特性:もらいび 性格:ひかえめ    
 技:かえんほうしゃ
 努力値 HP:252 特攻:252 特防:4 
 実数値 HP:198 攻撃:99 防御:126 特攻:200 特防:127 素早さ:97         

【ダメージ計算】
 自分のメタグロスのじしん
  →相手のヒードランに248〜292のダメージ(確定1)

 相手のヒードランのかえんほうしゃ
  →自分のメタグロスに198〜234のダメージ(確定1)

・自分「メタグロス」に素早さ努力値を振らない場合の試合の流れ
 Turn1
  相手「ヒードラン」:かえんほうしゃ
  自分「メタグロス」は倒れた

・自分「メタグロス」に素早さ努力値を60振る場合の試合の流れ
 Turn1
  自分「メタグロス」:じしん
  相手「ヒードラン」は倒れた

・上記の試合の流れについて説明
 「メタグロス」に素早さ努力値を60振ることで、
 素早さに振られていないヒードランに先手を取ることができるようになる。
 先手を取れるようになれば「じしん」を使用することができるようになるため、
 「メタグロス」側が勝つことができるようになる。


  • 先手が取れる攻撃技を使用する
    相手よりも先に攻撃できる攻撃技を使用することで、技を打てる回数を1回増やす、という方法が考えられます。
〜実例13〜

【自分のポケモン】
メタグロス 持ち物:なし 特性:クリアボディ 性格:いじっぱり    
 技:コメットパンチ・バレットパンチ
 努力値 HP:252 攻撃:252 素早さ:4
 実数値 HP:187 攻撃:205 防御:150 特攻:103 特防:110 素早さ:91        

【相手のポケモン】
ボーマンダ 持ち物:なし 特性:いかく 性格:ひかえめ    
 技:だいもんじ
 努力値 HP:4 特攻:252 素早さ:252
 実数値 HP:171 攻撃:139 防御:100 特攻:178 特防:100 素早さ:152         

【ダメージ計算】
 自分のメタグロスのコメットパンチ
  →相手のボーマンダに117〜138のダメージ(確定2)
 自分のメタグロスのバレットパンチ
  →相手のボーマンダに48〜57のダメージ(0.02%乱数3)

 相手のボーマンダのだいもんじ
  →自分のメタグロスに146〜174のダメージ(確定2)

・自分「メタグロス」が「バレットパンチ」を覚えていない場合の試合の流れ
 Turn1
  相手「ボーマンダ」:だいもんじ
  自分「メタグロス」:コメットパンチ

 Turn2
  相手「ボーマンダ」:だいもんじ
  自分「メタグロス」は倒れた

・自分「メタグロス」が「バレットパンチ」を覚えている場合の試合の流れ
 Turn1
  相手「ボーマンダ」:だいもんじ
  自分「メタグロス」:コメットパンチ

 Turn2
  自分「メタグロス」:バレットパンチ
  相手「ボーマンダ」は倒れた

・上記の試合の流れについて説明
 「メタグロス」に「バレットパンチ」を覚えさせることによって、
 「ボーマンダ」に対して1回多く攻撃することができるようになるため、
 「メタグロス」側が勝つことができるようになる。


  • 補助技を使用して相手のポケモンが自由に技を打つことを防ぐ
    補助技を使用して、相手のポケモンを状態異常(眠り、麻痺等)にしたり、怯ませたりすることで、相手のポケモンが自由に技を打つのを防ぐ、という方法が考えられます。
〜実例14〜

【自分のポケモン】
キノガッサ 持ち物:なし 特性:ほうし 性格:ようき    
 技:キノコのほうし・きあいパンチ・タネばくだん
 努力値 HP:4 攻撃:252 素早さ:252
 実数値 HP:136 攻撃:182 防御:100 特攻:72 特防:80 素早さ:134        

【相手のポケモン】
ビリジオン 持ち物:なし 特性:せいぎのこころ 性格:ようき    
 技:インファイト
 努力値 HP:4 攻撃:252 素早さ:252
 実数値 HP:167 攻撃:142 防御:92 特攻:99 特防:149 素早さ:176           

【ダメージ計算】
 自分のキノガッサのきあいパンチ
  →相手のビリジオンに168〜198のダメージ(確定1)
   (「きあいパンチ」は技が発動する前に相手から攻撃を受けると失敗する)
 自分のキノガッサのタネばくだん
  →相手のビリジオンに45〜53のダメージ(確定4)

 相手のビリジオンのインファイト
  →自分のキノガッサに96〜114のダメージ(確定2)

・自分「キノガッサ」が「きのこのほうし」を覚えていない場合の試合の流れ
 Turn1
  相手「ビリジオン」:インファイト
  自分「キノガッサ」:タネばくだん

 Turn2
  相手「ビリジオン」:インファイト
  自分「キノガッサ」は倒れた

・自分「キノガッサ」が「きのこのほうし」を覚えている場合の試合の流れ
 Turn1
  相手「ビリジオン」:インファイト
  自分「キノガッサ」:きのこのほうし

 Turn2
  相手「ビリジオン」はぐうぐう眠っている
  自分「キノガッサ」:きあいパンチ
  相手「ビリジオン」は倒れた

・上記の試合の流れについて説明
 「キノガッサ」が「キノコのほうし」を使わない場合、
 「きあいパンチ」を使うチャンスが生まれず、
 「ビリジオン」に負けてしまう。
 「キノガッサ」が「キノコのほうし」を使う場合、
 相手の行動を最低1ターン封じることで、
 「きあいパンチ」を使うチャンスを生み出すことができ、
 「キノガッサ」側が勝つことができるようになる。


(2)複数の手段の組み合わせ

複数の手段を組み合わせることで、より優位に立つことができるようになる場合があります。

〜実例15〜

【自分のポケモン】
ズルズキン 持ち物:カゴのみ 特性:だっぴ 性格:しんちょう    
 技:かみくだく・ねむる
 努力値 HP:252 特防:252 素早さ:4
 実数値 HP:172 攻撃:110 防御:135 特攻:58 特防:183 素早さ:79           

【相手のポケモン】
ウルガモス 持ち物:なし 特性:ほのおのからだ 性格:おくびょう    
 技:だいもんじ
 努力値 HP:4 特攻:252 素早さ:252
 実数値 HP:161 攻撃:72 防御:85 特攻:187 特防:125 素早さ:167         

【ダメージ計算】
 自分のズルズキンのかみくだく
  →相手のウルガモスに58〜70のダメージ(確定3)

 相手のウルガモスのだいもんじ
  →自分のズルズキンに69〜82のダメージ(確定3)

・自分「ズルズキン」に「ねむる」「カゴのみ」がない場合の試合の流れ
 Turn1
  相手「ウルガモス」:だいもんじ
  自分「ズルズキン」:かみくだく

 Turn2
  相手「ウルガモス」:だいもんじ
  自分「ズルズキン」:かみくだく

 Turn3
  相手「ウルガモス」:だいもんじ
  自分「ズルズキン」は倒れた

・自分「ズルズキン」に「ねむる」「カゴのみ」がある場合の試合の流れ
 Turn1
  相手「ウルガモス」:だいもんじ
  自分「ズルズキン」:かみくだく

 Turn2
  相手「ウルガモス」:だいもんじ
  自分「ズルズキン」:ねむる
  自分「ズルズキン」は「カゴのみ」で目を覚ました

 Turn3
  相手「ウルガモス」:だいもんじ
  自分「ズルズキン」:かみくだく

 Turn4
  相手「ウルガモス」:だいもんじ
  自分「ズルズキン」:かみくだく
  相手「ウルガモス」は倒れた

・上記の試合の流れについて説明
 「ズルズキン」に「ねむる」(体力を回復させる)と「カゴのみ」
 (眠り状態からすぐに回復することで、行動回数が減ってしまうことを防ぐ)
 を持たせることによって、
 「ズルズキン」側が勝つことができるようになる。


また、1つの技が、複数の手段を実現していることもあります。

〜実例16〜

【自分のポケモン】
ウルガモス 持ち物:なし 特性:ほのおのからだ 性格:おくびょう    
 技:ちょうのまい・だいもんじ
 努力値 HP:4 特攻:252 素早さ:252
 実数値 HP:161 攻撃:72 防御:85 特攻:187 特防:125 素早さ:167        

【相手のポケモン】
ボルトロス 持ち物:なし 特性:いたずらごころ 性格:おくびょう    
 技:10まんボルト
 努力値 HP:4 特攻:252 素早さ:252
 実数値 HP:155 攻撃:121 防御:90 特攻:177 特防:100 素早さ:179           
 
【ダメージ計算】
 自分のウルガモスのだいもんじ
  →相手のボルトロスに127〜150のダメージ(確定2)
 自分のウルガモスのだいもんじ(特攻ランク+1)
  →相手のボルトロスに189〜223のダメージ(確定1)

 相手のボルトロスの10まんボルト
  →自分のウルガモスに84〜99のダメージ(確定2)

・自分「ウルガモス」が「ちょうのまい」を覚えていない場合の試合の流れ
 Turn1
  相手「ボルトロス」:10まんボルト
  自分「ウルガモス」:だいもんじ

 Turn2
  相手「ボルトロス」:10まんボルト
  自分「ウルガモス」は倒れた

・自分「ウルガモス」が「ちょうのまい」を覚えている場合の試合の流れ
 Turn1
  相手「ボルトロス」:10まんボルト
  自分「ウルガモス」:ちょうのまい

 Turn2
  自分「ウルガモス」:だいもんじ
  相手「ボルトロス」は倒れた

・上記の試合の流れについて説明
 「ウルガモス」が「ちょうのまい」を使うことにより、
 自身の攻撃技によるダメージが増加、かつ自身が先手を取れるようになるため、
 「ウルガモス」側が勝てるようになる。
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Last-modified: 2011-06-06 (月) 23:47:03 (4720d)